プリーツQ&A


    プリーツに関するQ&Aです。この他にわからないことがあればお気軽にご連絡下さい。


Q.プリーツ加工ってなに?

A. 繊維の熱加工性を利用して、プリーツ(折目)が取れないようにする加工です。
衣服のプリーツは、「運動量を得るため」「装飾のため」「立体感を表現するため」等により用いられます。プリーツの型・使用法により、その表情はカジュアルからドレッシーにも変化して流行のテーマを表現し、常にデザインアイテムに使われています。
またその歴史は古く、紀元前のエジプト時代の衣服にも見られます。


Q.どんな生地がプリーツ加工に向いていますか?

A. どんな生地にもプリーツ加工は可能ですが、綿・シルク・レーヨンなどはプリーツ耐久性が弱く、水にぬれるとヒダが消えてしまいます。これに対してポリエステル系・アクリル系などの合成繊維、またそれらを60%以上含む混紡織物には耐久性の強いプリーツ加工が可能です。
また、ウールはシロセット加工などにより耐久性の強いプリーツ加工が可能です。
種類 適性 繊維名 強化加工
天然繊維 × 綿・麻・絹
再生繊維 × レーヨン  キュプラ
半合成繊維 アセテート
トリアセテート 必要なし
合成繊維 × ナイロン  アクリル
ポリエステル 必要なし

     ◎最適性 〇適性 △やや適性 ×不適正   強化加工の空欄部分は、現段階では加工がない



Q.シロセット加工ってなに?

A. オーストラリアの連邦化学産業機構で発明されたウール製品に耐久的な折目プリーツを与える科学的な加工法で、国際羊毛事務局(IWS)の指導により世界数十カ国に導入され、最も信用されている耐久折目プリーツ加工です。加工原理を簡単に説明すると、人間の毛髪もウールも同じ分子からできています。美容院のパーマネントウェーブの原理を羊毛繊維に応用したもので、シロセット加工原液をスカートに霧吹きして蒸気セットを行い、いつまでも消えない美しいプリーツをつけることです。又、シロセット商標はシロセット加工使用認可工場でなくては使用できません。


Q.ハンドプリーツとマシンプリーツの違いってなに?

A. 加工法によってこのような違いがあります。
手加工法 アイロンでヒダをつける加工法。
ハンドプリーツ 厚紙で出来上がりの型紙を2枚作り、間に生地をサンドしてヒダを作る加工法。テーパー付サイド、アコーディオン、ソフトプリーツなど自由なデザインが作れます。
マシンプリーツ 機械で折るプリーツのことで、2本の熱ロールの間を薄紙で生地をサンドしながら平行プリーツを得る加工で、コンビネーション、ランダム、クリスタルなど細かいプリーツが可能です。



Q.テーパーってなに?

A. ハンドプリーツでプリーツ加工の場合、ウエストで細く・スソで広くなるプリーツの型を言います。マシンプリーツはストレートのみ。ハンドプリーツはストレートとテーパー付の両方が出来ます。
ストレート テーパー

プリーツ1本作るためには…(表ヒダ巾)+(陰ヒダ巾×2)=プリーツ1本



Q.プリーツ巾ってどこの寸法?

サイドプリーツ(車ひだ) アコーディオン(クリスタル) ボックスプリーツ(箱ひだ)
    .

山から谷までの寸法




Q.用尺の出し方はどうするんですか?

A. 表ヒダと陰ヒダを展開して、下の図のような型入れをします用尺ができます。

けまわし=(表ヒダ+陰ヒダ)×プリーツ本数+荒断ち分
カット丈=上り丈+ウエスト縫代+ヘム分+荒断ち分


プリーツ必要量の計算の仕方

「サイドプリーツ(車ヒダ)の場合の例」
・(表3cm)+(陰2.5cm×2)=8cm(プリーツ1本の寸法)
・生地巾110cmの場合
 110cm÷8cm=13本(プリーツ11本+縫代分)
 表3cm×11本=33cm(110cm巾1枚のプリーツタタミ上り寸法)

H寸法+ゆとり分で110cm巾の生地が3枚必要になります。





Q.プリーツにはどんな型があるの?寸法は?

A. デザイン図又は写真等、イメージを伝えていただければOKです。プリーツのことなら何でも「南海プリーツ」へご連絡下さい!!


プリーツ加工の南海プリーツ

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